最高のギャグ漫画「清村くんと杉小路くん」を読んで欲しい

土塚理弘のまったりぐったりバイオレンス青春サッカー破茶滅茶シュールギャグ漫画「清村くんと杉小路くん」を読んで欲しい。
 
 
4巻で綺麗に終わってるのでとりあえずそこまででも。
 
 

 ざっくり紹介

サッカーが上手い元ヤンの「清村くん」が部長の「杉小路くん」に屋上から落とされたり車で轢かれたりバットでボコボコにされたりしながら時々サッカー的なことをする話。
清村くんはいっぱい血を流すけど1コマで治る。杉小路くんは高校生だけど車通学(仮免)。コマのはしっこには「ねこ」がいる。
 
 

最高①「舞台とキャラクター」

舞台は高校のサッカー部。
背景はほぼ部室かグラウンド。
 
部員は5人だけ。
しかも、その部員5人が全員揃う日は少ない。だいたい2人か3人で、話の流れ的に必要なときだけ出てくる。
 
サッカーの公式ルールでは最低7人いないと試合に出ることすらできない。
作中でも何度か言及されるが、正式に部員が増えることはない。
 
曰く、ギャグに必要ないから。
最高。
 
 

最高②「ページめくりとオチ」

ページをめくると現れる、1ページ丸々使った大ゴマのオチ。ほとんどの話がこうなってる。
 
もう展開とセリフがすべてオチに向かっていて、オチだけで一発勝負みたいな話も多い。
最高。
 
 

最高③ 「フィクションとリアリティ」

ギャグなのでありえないことが起こる。マンガなので説明的なセリフが入る。
その上で、キャラクターのやり取りやさりげない仕草に、どこか現実に裏打ちされたものを感じる。
 
この落差、ギャップが、予想を裏切って期待を超えて、笑いを引き起こす。
最高。
 
 

最高④「ノリと勢い」

とはいえ、全部がガチガチに計算しつくされたギャグなのかというと、そうでもない。
はたから見るとバカすぎるノリと、すさまじいテンポで押し切る。
 
このバランスがとてもいい。
最高。
 
 
 

「清村くんと杉小路くん」を読んで欲しい。

最高だから読んで欲しい。
読んで欲しいから読んで欲しい。
 
とりあえず4巻まででも。
ちなみに電子版のみ。紙もあるにはあるけど絶版。
 
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